叩き出しの次にパテ付けの作業に入ります。高すぎる部分がないか手で触って確認しますが汚れた手で鉄板を触らないようにします。 鉄板のむき出しになっている部分に水分や油分が残ったままパテを付けてしまうと後にブリスターと言って塗装にブツブツと膨らみが出てきてしまいます。 この膨らみを直すには水分かもしくは油分の付着している段階まで剥がして塗装し直さないと治りません。そうならないために、この段階で注意します。 サンダーで削った塗膜の切れ目は鉄板になじんでいないためペーパーでなじませます。この時鉄板の出ている部分も一緒にダブルアクションと言う機械で足付けします。 この作業の後にシリコンオフで油分を取り除きます。
季節に合ったパテを使い、気温に応じて硬化剤の量を調節しますが硬化剤の少なすぎは密着が悪く、巣穴もできやすいので注意します。 巣穴とはパテの中に空気が入ってできる穴のことで目の粗いパテほどできやすいのです。 鈑金パテで歪みを完全に取り除き、ポリパテで巣穴を埋めるのが理想です。最初に鈑金パテをしごくように付けます。特に塗膜の切れ目は押し込むように付けます。 次に必要な量を取り巣穴ができないよう左右に往復するようにヘラで押さえつける容量でパテ付けします。パテはどんなに暑い夏場でも一度は赤外線などで熱を加えておきます。化学変化によって固まらせているので痩せを防ぐために重要です。 パテに一度も熱を加えず塗装してから熱が加わると痩せと言って塗膜に段差ができる場合があります。これを防ぐために60℃位まで熱を加えてあげます。一工程ずつ赤外線などで熱してあげるのがベターです。 鈑金パテを研ぐときは最初に60番位の目の粗いペーパーを使います。塗膜をなるべく研がないようにパテの付いている部分を塗膜と同じ高さにそろえるようにハジからハジまでを意識して研ぎます。これだけの面積がある場合は長いあて板を使って研ぐと平らにしやすいです。段々と平らになってきたらペーパーを徐々に細かくしていきます。 平らになって歪みが取れたら荒いペーパー目を残さないように320番程度のペーパーで全体を研ぎます。この作業はダブルアクションと言う機械を使うと楽にできます。エアーブローして粉を良くとばしてポリパテを付けます。 ポリパテとは鈑金パテより目が細かくて柔らかいパテです。巣穴にパテを擦り込むように付けます。ここでも赤外線を使い熱を加えておきます。 ポリパテを研ぐときは水研ぎで歪みを目と手触りと両方で確認しながら研いで仕上げるのが良いです。 現在画像の黄色いパテは使用しておりません。作業性は良いのですが密着と痩せを考慮して3枚目の画像のパテを使用しています。
ここまでの作業に使った機械工具です。 上の左にある機械がスタッド溶接機、その右の黄色い機械が半自動溶接機。スタッド溶接機の前の横になっているのがスライディングハンマー、手前の一番左からダブルアクション、ディスクサンダー、ベルトサンダー、ドーリー、たがね、ハンマー各種、クランプ、エアソー、バイスプライヤーです。 どれも、鈑金にはかかせないアイテムです。